他称死人/花形新次
 
自称詩とは言え
やはり若者のものだ
若いから
ちょっと恥ずかしくて
人に見せられないものでも
若気の至りで許される

じじいやばばあは
自称詩人と言うより
むしろ他称死人と言うべき
存在だから
恥知らずなのは若者以上で
見るに耐えない

自分は生きているつもりでも
「おまえは既に死んでいる」のだ
ひでぶーっ!

死人が生を謳歌するんじゃないよ
みっともないから
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