欲望のもとにすべては引き裂かれる/ホロウ・シカエルボク
本当の破壊衝動はいつだって自分自身のはらわたに届く衝撃を待ち続けているものだ、それが芸術の本質だと言ったらお前はどんな顔をするだろうか、そこにどんな答えがあろうと俺の認識が歪むことはないだろう、なぜならそれは俺が人生のほとんどを継ぎ込んで得たものだからだ、人が生き急ぐのは照準の存在に気付けないからだ、気持ちをなだめ、目を見開けば多少の時間はかかっても必ず見えてくるものなのに…気付けないからスピードを上げてしまう、ゴールなど何処にも無いのに、急げば簡単に手に入るものだと考えてしまう、愚の骨頂だ、見苦しいもんだぜ、人生は街の喧嘩じゃない、威勢が良ければなんとかなるというようなものではないんだぜ…破
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