希求/秋葉竹
不遜な嘘みたいな幸せを
どうしても求めてしまうのです
いまだって、
耳の穴にそっと吹きかけてくれた
自然の風よりも艶めかしい
かすかな小声で
そんなこと云うもんだから、
ハハ、
えいえんに僕は
大人になれないなぁ、
いつだって僕は
君の
血を吸いたくてウズウズしている
吸血鬼の末裔なんです
だから、
シオンの砂を
ひと握りでいい、
この胸にかけて欲しいのです
そして、
君をどれだけ好きかって歌を
どれだけ恥ずかしくても
世界中に聞こえるような
大きな声で
うたいたいと
想うのです
ホンキ、です!
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