詩をあらわしたい朝に/ひだかたけし
 
詩を表したい朝に

空は青く澄みわたり
光、溢れ 光、帯び
また再び、
この街に人に私に
降り注ぎます

いのちあるもの、いのちなきもの
そのすべて 一つ一つ 覚醒し
静かに佇みわきたちながら

そこで、ここで、そこここで
在ることの歓びを不思議を
発散しざわめいて透きとおる

照り輝く沈黙、跳躍する静けさ

やがて移り変わり訪れる
漆黒の闇に投げ掛けて
光の世界の領分を
ハッとするほど顕して




詩を現したい朝に
また再び、
世界は街は私たちは
青く染まり、青に包まれ
しずかなたしかな祝福を
掲げ受け容れ抱きしめます

掲げ受け容れ在らしめます












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