2003年の(cap verses / そよ日暮らし投稿作品)/板谷みきょう
りの
雪明りと街灯りの挟間
銀色の雪の欠片
空と雲との境から
「忘れないで…」と
降り注ぎ来る
はじまったばかりに
痛々しいほど 運命に流され
幾つも涙を流し 約束を交わした
あれからどうして過ごしているの
気を遣ってるけど
気を惹く素振り
そんな貴女が
気にかかるのです
ぎらぎらの感受性に飢え
すかすかの想像力を恨み
ガタガタとふるえています
さらさらと幸せの隣に居て
はじまったばかりの旅
気負わずに歩む
降ったばかりの雪の上を
踏みしめるように
気持ち書く
乱れ散る
切り離された
上の句み
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