2003年の(cap verses / そよ日暮らし投稿作品)/板谷みきょう
 
詩人は
悲しく短い運命のままに
言葉のほころび繕って
縫って仕上げて天を駆け逝く


消せない過去の雨や風
一つ一つは大学ノート
サイフォンのゴボゴボ
懐かしいコーンミール


本音は朗らかにふくらんでく
幸せに夕日は手をつないで
心ある時 浜辺の本当大きくて
心ない時 浜辺の本当小さくて


そのままがいい
素知らぬ顔の中
変わって行く風景
願いを込めて海鳥は高く

★*゚*☆*゚*★*゚*☆

05/27
簡単を詠むなら
邯鄲みたい
一炊の夢深く
味わい染み渡る匂い


残しておいて いるみたい
蒼く遥かな山なみと 残雪草
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