詩の日めくり 二〇二二年一月一日─三十一日/田中宏輔
調の話を前振りしただけのものだった。読んでる時間がむだだった。
二〇二二年一月十四日 「二度目のチャンス」
3作目は、ジャック・フィニイの「二度目のチャンス」クラシック・カーが好きな青年が、自分の好きな車のために必要な部品を買い、自分の整備用具で車を手直ししていたのだが、その車に乗ると、その車が流行っていた時代に行った。車は盗まれ、自分だけ戻ってきたが、その後その車に出合うことになる。
二〇二二年一月十五日 「断章」
記述はオウルズビーの死ぬ前日で切れていた。セント・アイヴスは呆然とした。まるで突然それが乾いてしまった小さな害獣の死体にでもなったように、
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