詩の日めくり 二〇二二年一月一日─三十一日/田中宏輔
葉だからこそ、忘れられませんよ、と彼は心の中でつけ加えた。」(ロバート・シルヴァーバーグ『生命への回帰』第13章、滝沢久子訳、146ページ)
二〇二二年一月七日 「生命への回帰」
ロバート・シルヴァーバーグの『生命への回帰』、さいごの220ページまで読んだ。蘇生は肉体的には成功だが精神的には失敗する例が6人に1人ということが暴露されて、蘇生術に反対するものが増えた。主人公は自ら死んで甦るというパフォーマンスをすることで精神もまた蘇生するように技術が進歩したということを示して世論を味方につけた。終わり。
きょうから寝るまえの読書は、車に関するアンソロジー『死のドライブ』
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