詩の日めくり 二〇二二年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
頭がおかしいのだろう。


二〇二二年一月三十一日 「詩論なんてものは、どだろ。」


 詩と呼ばれるものを書いているけれど、そのほとんどのものがふと勝手に頭に浮かんで書かせたものだから、詩作については、なにも言うことはない。勝手にやってくるものとしか言いようがない。詩作について書かれてあるものを読んでも詩などつくりようがないと、ぼくは常々思っている。

 詩論めいたものをたくさん書いてきたが、その作品がどういった経緯で書かれたものであるのかを書いてきただけであって、ふと思いついたことどもを時間的経緯に従って徒然にかいただけだと思っている。詩は訪れる。勝手にやってくるものなのだ。詩
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