詩の日めくり 二〇二二年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
乗ってる人物が人間ではなかった。


二〇二二年一月二十八日 「違反」


 18作目は、ウィリアム・F・ノーランの「違反」交通違反をすると、車ごと蒸発するピストルで処刑される。処刑するのは24時間、道路を見張っているロボット。

 さいごの19作目は、イアン・ワトスンの「乳のごとききみの血潮」大気汚染で太陽がのぞかない世界で、太陽を求めて車を駆る連中がいて、ひとを轢き殺してしまう主人公。そのうえ、看護婦の心臓をナイフでえぐり取って太陽の神にささげる主人公。おもしろい作品ではなかった。こむずかしいだけだった。


二〇二二年一月二十九日 「ヴィリコニウム パステル都市の物語」
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