らぶみーてんだー/秋葉竹
はたらくというのは
はた(周囲)を楽にさせる
幸せの道だと
そんな綺麗事
こころにぜんぜんなにひとつ
染みなかったけれど
夕陽がただ沈んでゆく
この街のことは
好きだと信じられた黄昏
投げすてるほどの
意味があるなら
その怒りは
投げすててしまえばいい
だれか、
あたしのはたらきを
認めてくれないものか
だれか、
あたしの献身を
好きだと云ってくれないものか
ただ黄昏どきは
ほんの一瞬で終わるから
あたしは帰る家もなく途方にくれる
けして住んでいる部屋が
ないわけではない
幸せを
感じられる場所が
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