無窮の歌/ひだかたけし
 
へんてこりんへんてこりん
きづけばそとはザンザンあめふり
なんて望みのない夜だろう

)夜底では
)悪魔がほくそ笑み踊っている
)真っ赤なリンゴを食べろよと
)悪魔がたましいに取り憑いている

小学五生で
胸が膨らみ始め生理が始まり
陰毛も脇毛もはえはじめ
自分がバケモノになってイクミタイダッタ
娘は高校生のときそういった

黙って揺れる
光彩のひろがりは
ただ無限、
ひたすら真っ直ぐ進む
世の時流の彼方に
また源に
リズムとヒビキに満ちる
新たな次元が
在る、という

)肉を喰え!魂を貪れ!
)内奥深く、住み処を構え
)オマエ自身の
)自由
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