永遠の嘘ばかりつく悲しみ/
秋葉竹
なときを
ふたりだけでクスクス笑っている
泣きたくなるくらいの
永遠のはるか遠くの幻影
だれにも
聴こえていないという
この、
孤りの悲しみの病いに冒された
永遠の嘘を
あってはならない
真実の世界の廃墟が
夢みたいにやさしいという嘘を
だれもが憧れる
麗しい白い天使の翼持つものたちが
あどけなく微笑む世界、
永遠の嘘の向こう側に棲むという
だれにだけは、
聴こえているという?
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