それが運の尽きだったのか、空が高くて青かった/秋葉竹
ただの夢のような一日を
なんと呼べばよかったのか、
もしもその日が曇天で
いまにも泣きそうな空だったら、
さみしいじぶんを
ただ慰めようとしてくれる
すべての人に優しい思いやりのある
ただの、
人のことを好きな人だと
想っていたかもしれなかった。
黒いネガティブな過去とか
けっこうな数持ってるから、
少しは闇堕ちした時代も
あったりするから、
たぶんじぶんに冷静さを強いるあまり
君のそのやさしささえ、
人気の欲しい功利的な行為だとか、
あるいは単純に騙そうとしている
詐欺みたいな行動だとか、
想っていたかもしれない。
その日、
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