世界の真実(十五)/
朧月夜
先ほどのエランドルの言葉から察しますに、わたしたちは、
世界を変える力を手にしようとしているのだと、分かりました。わたしは、
エインスベル様だけが、世界を変えられると信じていたのです……」
アイソニアの騎士が唸る。「誰にでも世界を変えられるということか?
たとえ、悪党にでも……」そう言いながら、彼はエイミノアを見据えた。しかし、
実際に脳裏に浮かべていたのは、祭祀クーラスである。クールラント一の非情な男。
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