CALL/ 湯 煙
 


埃臭い上着を着込んでは
空の力におちていく
少しずつ
少しずつここへ
どうしてもぼくは

火が両拳をつつみこむ

確かなものだけが
確かに応えようとする


くるくるまわる
遠くへ去りもせず
 
燃えながらそうして
翼なきものと
抗わないものよと罵る

いつまでもぼくを呼ぶ



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