莫大なメニュー/ホロウ・シカエルボク
在るようで無いもの、ある者にとっては在り、またある者にとっては無い、そんな線上で見つめなければならない、生の対極はいつだって死であるべきだ、ならば出来る限りそこに近いところに行ってみるといい、そうすればより、生の意味を知ることが出来るだろう…初期衝動は必ずかたちを変えるものだ、最初に身体を突き抜けた稲妻の感触を忘れられないままで居ると二度とそこから動くことは出来なくなる、初期衝動は信じ過ぎてはならない、忘れたふりで記憶の隅に放流しなければならない、衝動だったものが確かなプロセスと成りえた時、そいつは必ず手元に戻って来る、誰もが必ず一度は落ち込む精神の奈落は、そいつを確実に飼い慣らすために必要な工程
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