「夏の思い出」の詩人、江間章子/藤原 実
 
のやうな微風が
茫々たるススキを渡つた
僅かに花咲く一本の雜草の下
進撃の一瞬に
民族初劫の靜寂が果てしなく擴つていつた


もっとも、さらに激しくなっていく戦局のなかで、やがてはすべてが押しつぶされていってしまうのですがーー。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で江間章子の項をみると、
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江間章子(えま しょうこ、1913年3月13日-2005年3月12日)は昭和を代表する唱歌の作詞家、詩人。代表作に「夏の思い出」、「花の街」などがある。1972年に朝鮮画報社から出版された『万寿無疆』に、詩「金日成首相は地球の上のともしび」を発表している

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