振り返ればそれは真直ぐな道/ホロウ・シカエルボク
 
によって更新されるシステムだからだろう―最も近頃は、人間は昔よりもずっと、クリックやタップみたいなノリで生きているみたいだけれど…そうして放熱は繰り返されるのだ、温度は一定ではない、ただ確実に言えることは、密度は増し続けていく、十年前には一篇の詩として書かれたものを、一行で書くことが出来る、幾つ書いたのか、何年書き続けたのか…そんな話をしているわけじゃない、人間はつまり、生まれてから死ぬまでが一篇の詩なのだ。


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