振り返ればそれは真直ぐな道/ホロウ・シカエルボク
 
いや、主観とか客観なんて話をしたいわけじゃない、客観など初めから存在しないものだ、ただそれを口にする方が、利口そうに見えると気付いた誰かが繰り返してるだけのまやかしさ…要するに、コンディションなど自分が思ってるほど誰かに伝わるわけではない、ということだ、テレビを見ながら書いたものが根を詰めて書いたものよりも受けることだってある、情熱や思い入れなど捨ててしまえばいい、ただインスピレーションを描き出す機械になった方が、ずっと冷静にことを見つめていられるというものだ、だから俺は書いているときの感情を信じなくなった、出来ていると感じていようが、出来ていないと感じていようが、それは自分だけの問題なのだ、それ
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