秋晴れの詩想/
ひだかたけし
無常なものが花開く
それは本当に美しい
それは本当に醜い
それは本当に恐ろしい
快と不快に身を委ね
気のおもむくままに会話する
すべての鬼火の営みは
過ぎゆくその場の温かみ
求めずにはいられない一時
雲一つない秋晴れの今日、
肉の苦痛に襲われながら
震える指先で詩想する
無常に宿る永遠の光を
内底に燃える魂を
どこまでも高く遠い青空に
平静と確信を観る眼差しを
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