流星、セブン/秋葉竹
 



(流れ落ちたのは、七つの流星)

その唇に、触れて知る温かいぬめりまた甘い香り

抱きしめたかった流星の、冷たい悲しみたちすべて

すこし、甘めに味つけしている想い出補正も愉しい

キライ、なのばっかだからね君の甘い香りのするキス

木霊する真実のなかでも、信じている夜の風の声だけ

初めて、嘘みたい出逢った刹那の背骨への落雷

今尚、引き返せない日常がどれだけ傷ついても

こういう恋に憧れていたころはこの、痛みは知らず

幾たびも美しい夜を越えて、流星にすべてを焼かれ

流星、セブンたちまち消えまた蘇るキラリ煌めき







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