A knight and A princess/シギ
 
響きですら、

ただ、ひとつだけだった
あなたが此の名前を
笑顔で口にするから

私も、嫌いではなくなった、気がしたのです

『あなたを、守りたいのです』

『どうか、笑顔で』
来世に 願いを馳せて

視界が、金で満たされるのを見た


涙が一粒、心から
ほろり、とあなたに落ちた気がした

あなたなら、解ってくれるだろう
此の涙に込められた
言葉にできない、

深い深い、

愛情



決意、は真実
『最期まで、守りたいのです』

命をかえても、とは

最期まで言うことはなかった




その手に光を
その唇には笑みを


涙が一粒、心から
ほろり、とあなたに落ちた気がした







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