詩の日めくり 二〇二一年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
ヴォラフカのセロリ」宇宙から来た風船が爆発して、ばらの木やぽぷらの木に銀色の粉がついた。突然変異した。セロリもスイカほどの大きさに成長した。

 20作目は、O・シュルパヌの「魔術師」魔術師というあだ名の技師がいて、友人のピアノ演奏家に自分の発明した聴覚装置を聴かせる。自然界の音、風の囁きなどが調和音を持っていることから、それらの自然界の音から作曲させようという話。成功しそうな雰囲気で終わる。音ができるなら、次は視覚だ。


二〇二一年十月二十日 「コルネリウス教授の帰」


 さいごの21作目は、V・ライコフの「コルネリウス教授の帰還」26世紀から20世紀にやってきた主人公が到着
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