ハーレスケイドでの戦い(四)/朧月夜
「過ち? それは奇妙な言葉です。あなたがたはすでに、ダルザジアの群れを追い払いました。
それは、このハーレスケイドにとっても良きことです。
わたし、オーマルは、この世界の代表として感謝いたします。
あなたがたは、この世界へ『良き影響』をもたらす者だ、と」
「良き影響? そんなものはどうでも良いのでございます、オーマル様。
いえ、あなた様に向かって、このような物言いは適切でございますまい。
わたしは、今も迷っているのでございます。わたしたちは、本来への道を失したのではないか、と?」
「あなたは、その正しい道を進んでいます、ドワーフよ」
ヨランははっとする。──(オー
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