リアリティ・バイツ/ホロウ・シカエルボク
 
、いや、もちろん、あらゆる出来事を様々な側面から検証して、沢山の学びを得ながら生きたからって、なにかわかりやすい成功を手に入れるとかそんなことはないさ、だって、本質的に学びというのは、現実的な成果というものとは無縁のものなんだ…もっと言えば成長ってものに関して、成功や成就や完成といったものごとはまるで重要ではない、極論に聞こえるかもしれないが、成長という現象に関して、そこに他者の介入はまるでないからだ…不要なのさ、言っただろう、ひとりきりの闘いだってね…それは独りよがりなもので構わない、人間なんて結局はひとりきりの生きものなのさ、だってその方が、意味を求めやすいだろ、近くに誰が居ようと関係ない、誰だって本当はたったひとりで納得のいくまで考えてみるべきなのさ、そしていつか、不良品の迷路の中で最後の壁に出会ったとき、もしかしたらその壁は偽物だって気づくことが出来るかもしれないぜ…。


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