保存/A道化
 

木の枝から、枝から、枝から、赤い葉が、葉が、葉が、溢れ
木の枝の赤い葉から、葉から、葉から、桜が、桜が、桜が、溢れ
木の枝の葉の桜から、桜から、桜から、赤が、赤が、赤が、溢れ
ああ心よ指よ私よ、心よ指よ私よ、不可解な不安を消す為に
責めればいい、責める為に、舐めるという行為が生ぬるいならば
噛めばいい、噛む為には人差し指の関節辺りが丁度良くてとても自然で丁度良くて
味気ないヒフのお陰で私は保たれる筈だった、歩みは保たれる筈だった
私は保たれ、歩みは保たれ、けれどそもそも


保たれ 続ける
ということが
なんになるの、なんになるの
なんになるの
ああ
心よ指よ
心よ指よ、私よ







2003.11.26.
http://www.geocities.jp/a_do_ke/

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