Let's roll/ホロウ・シカエルボク
わけ、そしてね、中学に入ったころに、もうはっきり全部見えちまったのよ、(ああ、ここだ、ここから社会が始まるんだ)っていう瞬間がはっきりとあったの、そして自分は、一生そういうものに背を向けて生きていくんだろうって…十四歳なんだよ、十四歳で終わる、って、そんな漫画昔あったけどさ、ある意味で社会っていうのは、十四歳で固定された人間たちの為にあるものなんだよね、思想も、思考も、挑戦も模索もない人間たちの為の松葉杖なんだって、そしてそれは間違いじゃなかったね、あれからもう何十年も経ったけれど、自分の言葉を持たない人間たちはやっぱり愚かしくて見苦しい…そして途方もなく哀れだ、自分を疑うことを知らずに老いて死ん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)