夜のうた/
秋葉竹
ている
君の足の裏で踏み躙られた儚い記憶を
もう棄てることにするよ
刻みはじめた時は
もういつまでも
いつまでも止まらないから
空を飛ぶ、数本の麦わらの輝きの儚さが
けっして叶わない希(のぞみ)を僕に
擦り込んだり、刻みつけたりするんだ
あゝ、それならそんな風の吹く夜に
何処へ
むかえばいいのだろう
何処へ
むかっては、いけないのだろう
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