詩の日めくり 二〇二一年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
水自体のような説明になっている。


二〇二一年九月二十九日 「不可能の方程式」


 9作目は、E・ヴォイスクンスキー&I・ルコジヤノフの「不可能の方程式」宇宙船が惑星に着陸する。そこには恐竜やロボットのほかに知性生物から退化したような白痴たちがいた。白痴たちがふたたび知性を取り戻すだろうかどうだろうかというところで物語は終わる。作品としてはつまらないものだった。


二〇二一年九月三十日 「予備研究」


 10作目は、イリヤ・ワルシャフスキの「予備研究」年に1000種類のSFを機械が生産する。科学者の主人公は、会社から高給で雇われている。突飛なことを考えるだけでいいの
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