燃えているか、リトルタウン/ホロウ・シカエルボク
 
りはしないのさ


さあ、一休みをやめて
もう少し歩いてみようか
イズムと目的次第で景色は見え方を変える
見たものが囁いてくれる事柄を
出来るだけ多く心に留めておくんだ
世界はますます愚かに小さく縮んでいく
流れに乗るのは得策とは言えないぜ
距離の取り方を学んで
着かず離れずで見つめ続けるんだ
はたから眺めてる分には
蟻地獄ほど面白い見世物はないんだってきっと気付くことが出来るさ


台風が近づいている
辺りはうだるような湿気に包まれてる
イズムのないパレードの中を
ほんの少し、人生で身に着けた疲労みたいなものをまとって
路面電車の駅の横を擦り抜ける横断歩道を南へ渡るとき
俺はきっと死ぬまでそんなことにこだわり続けるんだろうという気がした
そんな優越感は愚かで醜いものだって他人は言うけど
あいつらはきっとそんなものがまるでない自分の
弛んだ身体を素敵なものだって本気で思っているんだろうな



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