流れるごとく書けよ、女詩人/藤原 実
ればならない。そうして私は最近に伊東昌子氏と、西條成子氏の作品に接する機會を得て、日本のオリヂナリティある女性詩人群が、いまや水平線を破つてその新しいゼネレエションを私共に示す日の近いのを切實に思はさせられるのである。それらは、いかなる意味に於ても極めて女性的であり、女性でなければ在り得ない。ピュアリティとアクティヴィテに充溢してゐる。」
「若き女性詩人の場合」『天の手袋』北園克衛 著 (春秋書房, 1933)
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この中でもとりわけ期待を寄せられ、二十歳にして北園から「完全な詩人」と称された左川ちかは近年再評価の機運が高まってもいるそうです。
{引用=「?い馬」左川ちか
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