詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日/田中宏輔
る発露であるから。孔子いわく「人いずくんぞ?(かく)さんや、人いずくんぞ?(かく)さんや」と。たぶんわれわれは隠すべき偉大なものが非常に少ないからであろう、些事(さじ)に自己を顕(あら)わすことが多すぎて困る。日々起こる小事件も、哲学、詩歌の高翔(こうしよう)と同じく人種的理想の評論である。
(岡倉覚三『茶の本』第二章、村岡 博訳)
二〇二一年八月十一日 「郡 宏暢さんと岡崎よしゆきさん」
郡 宏暢さんから、同人詩誌『unedited』の第2号を送っていただいた。郡さんのエッセイ「わたしたちの「故郷」について」が考えさせられるものだった。亀井勝
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