詩の日めくり 二〇二一年八月一日─三十一日/田中宏輔
にすぎないのではないだろうか……。
(J・G・バラード『夢幻会社』31、増田まもる訳)
二〇二一年八月三日 「断章」
客観的な決定不可能というものが考えられる。換言すれば解決不能の問題だ。しかしほんとうに、解決不能の問題なんて存在しただろうか? それは想像してみることはできるけれど、一見して解決不能という場合はどれも、むしろ立論の仕方が正しくなかったり、あるいはデータ不足だったり、それともその両方だったりしたせいじゃなかったのか?
(トルマーゾ・ランドルフィ『ころころ』米川良夫訳)
二〇二一年八月四日 「北爪満喜さん」
北爪満喜さんから、同人詩誌『ハ
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