朝焼けカレー/
ベンジャミン
げるように
朝焼けが
だから
僕は迷わずカレーにしようと思いました
自分を煮込んだところで
うまい考えは浮かばないのだと
朝焼けは
もうすっかりカレー色
きっとまだ眠っている人たちの
たくさんの感情をスパイスにして
悔しいけれどおいしそう
最後に一粒
ぽとりと落とした涙は僕だけのオリジナル
立ち昇る湯気とともに
さようなら
朝焼けが薄くなりかけた頃
うまさを増したカレーを抱え
僕はこれから
こっそりおいしくいただきます
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