歩き始めた君へ/葉leaf
 
しかない。社会によって規定された存在の外見を保つので精一杯で、内実はその外見以下でしかない。

君はこれから世界のすべてを所有していく。あるいは所有以上に深く世界に分け入っていく。君は君からあふれる余剰にこそ本体を持っていて、その余剰により新しいものを創り上げていくだろう。所有から創造へ、歩行から操作へ。君の手はとても器用におもちゃを操作することができる。君の手はおもちゃから製品へ、創作物へと移っていく。世界の所有を始めた君は、その所有した世界に対して変更を加えていく、つまり新しい世界を創造するだろう。

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