花火/秋葉竹
 



海の声
聴こえる浜辺でふたりだけ
やさしい夜の波と踊った


エンジェルが
記憶の中では君なのは
空飛ぶように愛してたから


言の葉が
はるかな山まで登ったら
木霊みたいなスキを告げたい


傷つける
気がないことは知っている
でも傷ついてそれでもまだスキ


よるの道
隠れててもいいんだよ
君の香りがする柑橘系


いまはもう
憎みきれないろくでなし
みたいなアイツの小部屋にいきたい


香り立つ
艶やかな踊りをみていると
蕩けるけれど、泣きたくなるんだ


雨よ止め
翼を広げた花火たち
輝きたいだけ輝け、闇夜に



その夜は
ただ「今」だけを考える
浜辺で踊る、輝くキスする









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