在る ということ〜ヘッセへの返詩/ひだかたけし
 
が宇宙と呼応する
世界の実在性が宇宙と共鳴する

感覚を超えたナニカが
私の意識野に取り込まれる
わたしは在る、
この世界の一部として
確固として存在している
繋がり合いながら
私は在る

静かな感情の高揚と共に

流れ
流され
流れのなかにあって
私たちは確かに
存在している
存在を放棄してはいない

神にだけ所有可能だとされる存在を
今、人間である私たちが取り戻す










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