詩の日めくり 二〇二一年五月一日─三十一日/田中宏輔
・E・ナースの「悪夢の兄弟」睡眠中に生命の危険にさらされる悪夢を見させられる。化け物に切りつけられると現実の痛みが走る。さまざまな仕掛けで攻撃される。さいごに、それが宇宙空間に出る者の試練であることが明かされる。
13作目は、フィリップ・ホセ・ファーマーの「母」強度のマザコンの青年が主人公。母親と宇宙船で、ある惑星に不時着する。土着の生物に捕まってしまう息子。逃げ出す母親。土着の生物は主人公を生かす。ながいあいだ捕まっていたせいで、主人公は土着のなめくじ生物を母親のように思ってしまう。
14作目は、フィリップ・k・ディックの「にせもの」既読のものである。映画にもなっていて、それも観
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