詩の日めくり 二〇二一年四月一日─三十一日/田中宏輔
ぼくが子どものころ、家がスナックを経営していて、そこで働いていた従業員の男性と女性のふたりとともに、ホテルに泊まって、3Pしていた夢を見た。女性の名前がふじちゃんというので、夢からさめて、「なつかしいな、ふじちゃん」とつぶやいた。いま生きていたとしたら、80歳は超えているはずだ。
糖尿で、ぼくには、いま性欲がないので、あっけらかんとしたセックスだったけれど。
それにしても、ふじちゃん、ぼくが幼児から高校生になるころまでいたんだけど、性的な接触はいっさいなかったのだけれど。不思議な夢だ。魅力のまったくないブサイクな女性だった。
二〇二一年四月二十日 「ロト」
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