詩の日めくり 二〇二一年四月一日─三十一日/田中宏輔
 
けだと思った。こけおどしの話だった。

 さいごの12作目は、ジャック・マクデヴィッドの「猫のパジャマ」研究用の小型宇宙ステーションが隕石の追突で乗員が全員死亡したが、ただ一匹の猫だけが生き残っていた。それを助けるために、アーマーを利用したという話。退屈な叙述だった。

@rztg0nrSOZb72IB モフィットの作品は手放さなかったです。


二〇二一年四月十六日 「短詩2篇」


窓に見える影は
人影です。
じっとあなたを
見張っているのです。


豆腐の味噌汁
山椒さえあれば
うめえもんだ。


二〇二一年四月十七日 「オメラスから歩み去る人々」
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