世界のなかへ/
ひだかたけし
遠く奥まる意識が
貴女に近接する
計り知れない高みから
雨は降り続け
柔らかく思考を包み込む愛
天空で舞い散る花火
音楽は鳴り続け
束の間の永遠に身を任せる
送った手紙は届いただろうか
貴女の王国に
雨は降り続け
雨は降り続け
在ることの実在感が
意識の地平に直観される
開けていく世界
分け入り掴み取って、自由奔放に
遠く奥まる意識が
逃れ去る貴女を追う
戻る
編
削
Point
(2)