無料で這えるカビのような言葉のポエム/杏っ子
 
詩ですべてにおいての表現が許されるのだとしたら、
詩はただ個人のためにあるのだともいえる。
個人が自分のために書いた詩など、
誰が読みたいかと思われるかもしれないが、
他人が他人のために書いた詩など嘘っぱちだともいえる。
それは小説なのかもしれないが。


自分の感情をもて余し、
暴れる心をどうにもできないから、鎮ませようと、
ただ言葉があって、
悲しみが四桁に届こうとする夜、
あなたは夜空に流れる星に
ロマンチックなおもいを抱けますか。


世の中にはロマンチックでもドラマチックでもない物事が雑居ビルのように海の塵のように浮かんでいます。
私はそれらを眺めている
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