深夜3時に出てゆくなバカ/秋葉竹
 



そっちには
あると想うよ流れ着く
流木みたいな海辺の灯篭


あまりにも
ゆるりゆるりと進むから
見逃しそうな塀の舞舞


潜んでる
顔には出せないゼツボウが
作る笑顔を崩すきぬずれ


だれの手に
すがればいいか教えてよ
求めたすべてを手放すあしたに


あしもとに
転がる蜘蛛の亡骸を
踏みつけるように心を踏む君


ねぇちょっと
休んでみてもいいと想う
深夜3時に聴く雫の音(ね)


自信なく
微笑む顔がみえるほど
愛しい君の背中が好きだ


断われない
もう溶けかけのかき氷
いまさら美味しいわけないのにね










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