最後の最後の休みの日/秋葉竹
 


「……………」

ほらね
また
聴こえないね
君の声

もっと自由に
生きていいんだよって
いってあげたいけれど

それが君の背中を押すことになるとは
ぜんぜん想なくて
うつむいて
黙っている
そんなとき
やっぱりやさしい風が
首すじを撫でるみたいに
ふたりにも吹いてくれた

すこし
君が
微笑ったので

私は
泣いた











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