水 急にして月を流さず/TAT
 









いわゆる「水急不流月」












禅語だ









川だろうか
河だろうか

とにかく流れてゆく水だ

その流れがどれだけ疾かろうとも
そこに
水面に映っている月は

決して流されてゆく事は
       ないという意味らしい






そう言えば







ずいぶん子供の頃に



ゆく河の流れは絶えずして
しかももとの水にあらず


という方丈記の一節に
胸を撃たれて
思えばそれから
詩を書き始めたような気も
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