Walls and Bridges*/ひだかたけし
 
柔らかに
優しく
時に荒々しく鋭く
立ち上がる
旋律が
わたしの魂を震わせる
それは
深い夢のなかから訪れる
ひとつの奇跡

(それを夢みた人は
母親に捨てられ
狂人に撃ち殺された)

精霊たちが踊る
神々に見守られ
優雅に、優美に
三分半の時間を

引き裂かれた孤独は
静けさに包まれた孤独に至り
わたしの魂は熱い核を掴む

麻痺した遠い記憶が蘇るとき
零れる陽射しと戯れながら
ジョンの声が聴こえる








*JOHN LENNON『Walls and Bridges』へのオマージュ
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