てがみ(推敲後)/武下愛
 
には、わらったひがすくなからずあるんです。まもるちからがあるのは、つきとばしてでも、ぼうりょくからまもってくれたことも、たしかなみちになっています。いろいろなことをおぼえていて、いつもむねがいっぱいで。なみだがとまらないこともあります。かわりはいないのに。がんばってきたから、ほんとうにいまは、ゆっくりやすんでほしいです。もしも、もっとしっかりできていれば。もっとはやくにびょういんにつれていけていれば。ふたんがへっていたかもしれないということが、いつもあたまのなかをしめるんです。するこということはほかのひとにとってはいじょうであっても、かけがえのないあなたで、あなたのいちぶがわたしをけいせいしたこと
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