てがみ(推敲後)/武下愛
 
にであえたことがそのしょうこだもの。

こえもだせずにいるのをみていておもうのはいつのまにか、そのままこえをわすれてしまわないか、きにしてしまうのでした。いつかいつかでかさねたひびに、いつのまにかが、くわわるまえに、すぎさってしまうひびがおわるまえにつたえたいことばはないですか?いのちはみじかいあいだにたくさんうしなってしまうことがぜんていにあって、えることもあって、ほんとうのこえをみうしなわずにいてほしいのです。はなしをするのがとてもすきで、しれることがとてもうれしくて、はなしをしてくれたときに、ことばいじょうにつたえるものがてきしたことを、わたしはできずにいます。だからつたえたいのです。こ
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