自称詩人的人間の犯行/花形新次
 
中身は何にもないのだ
何の能力もない
だけど何者かになりたいと思って
足掻いている
何者にもなれないのに
踏ん切りがつかない
気付いたら
職にもあぶれ
家族もなく
たった一人の世界で
生きる羽目になった
あとは、首を括る以外ないのだが
最後に何かしら生きた証を残そうとする
クソのような人生の証を!
その結果
大変な迷惑を掛けて
クソ人生に終止符を打つことになる
そんな自称詩人的人間を
世の中から撲滅しないと
悲劇はなくならないのだ

戻る   Point(0)